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2008/02/18

女性の品格

女性の品格
坂東真理子著。PHP新書、本体価格720円。

いうまでもなく、2007年最大の売れ筋本である。購入時点で240万部突破!と帯にある。奥付を見ると、第1版55刷とある。すごいね。サブタイトルには「装いから生き方まで」とある。帯には「強く、優しく、美しい女性になるための66の法則」とも記されている。

なんと言おうか。こんなに売れているのだから、内容的に凡庸だとか、そういうことは失礼だろうし。さて、上品な女性は「礼状が書ける」「約束をきちんと守る」「型どおりの挨拶ができる」「長い人間関係を大切にする」「流行に飛びつかない」「姿勢を正しく保つ」「贅肉をつけない」「花の名前を知っている」……。

いやはや。

なぜ贅肉のある太っている人はだめか。「贅肉をつけない暮らしというのは、食欲という強い欲望に振り回されず、自分を甘やかさず、運動を継続できるといった強い精神をもった生活です。そうした自己節制を心がける生活態度には品格があります」。うーん。そんなに簡単に決めつけて良いのか。ちょっと驚くほどのレベルです。

たとえば品格第一でありながら、「勝負服をもつ」などと流行の性的決断の比喩を平気で使うのはどうかしら、と思ってしまいました。「不遇な人にも礼を尽くすの」のは何故かというと、「直接には役に立たない礼儀正しさが、実は本当の人脈をもたらし、職場や社会の成功にも繋がります」と極めて狡猾な理由なのには驚きます。そんな打算でなく、優れた人物であれば、役職に関係なく品格のある人なら、付き合うのではないでしょうか。

そして、介護保険を受けなかった母親をたたえ「権利を振り回さない」のが品格のある行為だというのです。もちろん、権利は乱用してはならないが、権利は権利として行使することを品格の問題というのは勘違いも甚だしいでしょう。ちなみに、筆者はキャリアの役人経験者で、内閣府初代男女共同参画局長だったそうです。上級公務員=官僚の品格って、なんだろう。

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コメント

下品も品のウチらしいんです。
なりほどな、と思うわけです。
10歳の娘に、「お母さんには向かない本」と言われ、
素直に手に取ることをやめました。
女の品って、潔さがベースだといつも思うのだけど、
そういう風には書かれてないわけですな。
うーん。難しいな、女性の品格。

投稿: 紫乃姐 | 2008/02/19 00:10

昨今の「品格本」に辟易しています。
懲りもせず次から次と色々な「品格」が出てきて
「次なナンの品格じゃ?」と楽しみになってきました。
・・・と天邪鬼な私、品格ゼロ。

投稿: クロエ | 2008/02/19 00:14

品格の足りない女性の皆様に板東先生はこう言っております。
「愛されるより愛する女性になる」こと。「自分ができるだけの人助けをしていると、いつの間にかそれが別の形で返ってきます」。
ついでに「恋はすぐ打ち明けない」。忍ぶ恋だそう。そして恋の寿命は4年だそうです。「人々は結婚という制度を作り、情熱がなくなったあとも子育てを助け合い、いたわりあい、助け合うように取り決めたのかもしれません」。偽善者だなあ。

投稿: 席亭うど | 2008/02/19 00:49

ぎゃははははははは!!!!!
うど兄、サイコー☆

投稿: 紫乃姐 | 2008/02/19 07:51

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