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2008/02/03

マリア・カラス最後の恋

マリア・カラス最後の恋
ジョルジョ・カピターニ監督。ルイーザ・ラニエリ。ジェラール・ダルモン。アウグスト・ズッキ。シドニー・ローム。

20世紀を代表する歌姫マリア・カラス(1923-1977)の女として幸せを求める姿を描いたコテコテの女性映画だ。没後30周年企画らしい。

マリア・カラスは無名時代のオーディションでチャンスをくれた実業家と結婚した。夫婦の力で成功を収めていくが、同じギリシア出身の海運王アリストテレス・オナシス(1900-1975)と出会い、次第に惹かれていく。生まれ育った家族を捨て、母となることも捨て、歌に生きることを決めたカラスにとってオナシスは理想の男性に見えたが、事業上の敵も多いオナシスはアメリカのセレブ社会にコネをつくろうとして、ジャクリーン・ケネディに近づいたことから、カラスは別れを選ぶのだった。

映画はきわめて女の幸せを求める内容である。ただ、その中で、ギリシア人のオナシスが繰り返し「スミルナの虐殺」を語り、その生き残りであることを強調するのが印象に残った。スミルナはトルコとギリシアが帰属を巡って争い、1922年ころにギリシアからトルコに移った。その際、多くのギリシア系住民が殺されたと言われ、オナシスは辛くも助かり、それを成功者になる原点としたという。カラスはオナシスにその話を聞き、一緒になろうと決めるのである。うそかまことか知らないが、納得する逸話だ。オナシスは図々しい金持ちというのが私の偏見であったが、少しは違うように見えた。

邦題は「マリア・カラス 最後の恋」となっているが、オナシスの苦悩も十分に描かれており、原題の「カラスとオナシス」のほうがしっくりする。

マリア・カラス 最後の恋 - goo 映画
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