« 待つ女 | トップページ | エウ゛ァンゲリヲン降臨その17 »

2007/12/16

氷平線

氷平線
桜木紫乃著。文芸春秋社、本体価格1333円。
「雪虫」でオール讀物新人賞を得た著者の初めての作品集。
表題作と受賞作のほか「霧繭」「夏の稜線」「海に帰る」「水の棺」が収載されている。
そういう言い方で売るのかどうかはわからないが、官能小説であり、辺境・農村小説である。
賞を取った「雪虫」はあらためて読み直してみると、切なさと優しさにあふれたとても素晴らしい作品だ。「海に帰る」もあいまいな男と女の間に、鋭いカミソリを一枚置くことで、引き締まった物語となった。よかった。
これからも風土にこだわる必要があるとは思わないが、都会であれ農村であれ、物語を紡ぎ出す舞台をとても鮮やかに描写できる人だと思った。

|
|

« 待つ女 | トップページ | エウ゛ァンゲリヲン降臨その17 »

コメント

私もオーロラの紀伊国屋で購入しました。年末・年始にかけて読もうと思います! 彼女と一献、傾けたいです。「アイズ・ワイド・シャット」以来の因縁なのです。「FU●K!」以来の。

投稿: 双子山親方 | 2007/12/21 12:51

takaoさま、こんなにお褒めいただいて恐縮です。
taka○taさま、それほど恨まれているとは思いませんでした。ごめんなさい。因縁だなんて…。

投稿: 紫乃姐 | 2007/12/22 11:44

遅くなりました。なにせ中年おやじなので、チェックが甘いのですね。
さて、小説ですが、褒めすぎではありません。読んで印象に残る作品集ですよ。個人的には装丁が清らかすぎて、もっとギラギラ感があったほうが良かったというのがビジュアル的感想です。
新年には双子山さんも仕事変わりますので、
おふたりのお祝い会やりたいと思います。
そこんとこ、よろしくお願いします。

投稿: 席亭うど | 2007/12/27 16:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87302/17380968

この記事へのトラックバック一覧です: 氷平線:

« 待つ女 | トップページ | エウ゛ァンゲリヲン降臨その17 »