« ミルコのひかり | トップページ | 極私的全共闘史中大1965 ー68 »

2007/12/12

知床の少女

知床の少女
喜多由布子著。講談社、本体価格1600円。
高校受験に失敗して東京から北海道に来た少女・亜樹。祖父の計らいで、知床の付け根のマチ、羅臼で暮らすことになった。サケ、マスなどの水産加工場のゴッドマザー、さくらばあ、それにさまざまな人と出会った亜樹は豊かな感受性と強い精神力を持った少女へと成長するのだった。
これは一種の下放小説、援業小説だな、と読みました。東京から地の果てへ下ることで、都会のひ弱な女の子が生活感を身につけていくのですから。随所に北海道言葉や北海道の風物が散りばめられています。地元の人間的には少しうるさいのですが、小説の世界へ入るためのポイントみたいなものでしょう。
この作品で残るのは「シャケバイ」という言葉でしょうか。テレビドラマにでもなれば、流行るかもしれません。

|
|

« ミルコのひかり | トップページ | 極私的全共闘史中大1965 ー68 »

コメント

作家、どのような履歴の人なんでしょうか?
それにしても「下放」。
プロレタリア文化大革命のイディオムですね。
閑話休題。高城高こと、乳井洋一さんの「X橋付近にて」評判いいですね。
今年の「このミステリーがすごい」の10位だかに入ってます。買おうかな~。

投稿: 双子山親方 | 2007/12/12 16:30

喜多というとあまり印象よくないかもしれませんが。
というのは冗談です。
なかなかドラマチックな人生を送ってきたようです。
波瀾万丈という部分も作家には必要かも。

投稿: 席亭うど | 2007/12/27 16:52

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87302/17347058

この記事へのトラックバック一覧です: 知床の少女:

« ミルコのひかり | トップページ | 極私的全共闘史中大1965 ー68 »