恵方巻を食べる

北海道には縁のない風習であったが、いつのまにか「節分には恵方巻を食べる」という人も増えた。業界のPR効果であろうか。

恵方とは年神の来る縁起のいい方角ということで、2012年は干支で言えば「壬辰(みずのえたつ、じんしん)」となる。壬辰の恵方は方位角で言えば345度。つまり、「北北西やや右」となる。

だから、今年は北北西に向かって「がぶり」といくのがいいそうだ。丸かじりすれば、運がいいこと間違いなし。という迷信である。もとはと言えば、大阪のあきんどさんのお大尽遊びで、きれいなお姉さんにがっつり食べさせていたのが一般化したらしい。いわれてみると、結構、なにというか良家の子女向きであるはずがない。

そこはそれ、ミーハー庶民であるから、「それではいただきます」と、思ったが、1本のはずの巻き寿司はきれいに包丁が入れられている。これでは肝心の福を呼び込むことができないではないか。

Ehoh

ちょっと、仏作って魂入れず、の恵方巻である。もっとも、恵方は神道の発想である、というか、もともとは陰陽五行の中国古代思想がルーツであるが。

私は1951年の生まれであるから、昨年2011年に還暦となった。干支でいうと、1951年は「辛卯(かのとう、しんぼう)」だとか。五行でいえば、陰の金、陰の木という「金剋木」だそうで、かみ砕いて言うとジャックナイフのような運命を背負っているらしい。ほんと。

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2月3日は節分だ。鬼は外、福は内!

立春を前にした2月3日は節分である。

豆をまくことにしよう。

Mame

「鬼べえ福豆 こんぺいとう入り」(稲葉ピーナッツ)によると、

節分は本来、立春、立夏、立秋 、立冬の前日のことでしたが、今では冬から春へと移る春の節分を指すようになりました。
昔から病気や厄災は鬼(魔)に例えられ、「魔滅(まめ)に通じる豆」をまくようになったと言われています。

なのだそうだ。

豆の隣に、招き猫やら、ご縁狸などにも友情出演していただいた。

お天気が良いせいか、心なしか、春めいている。

Tokeidai


札幌時計台の周辺を見ると、学生さんが多く歩いているせいか、やわらかな感じである。

春よ、来い!!!!

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義理チョコ第1号である

聖バレンタインデーが近い。還暦の人間にはまったく縁がないのであるが、
先日、ちょっとした打ち合わせがあり、その流れで
「少し早いのですが、どうぞ」とチョコレートをいただいた。

20120201094321

一緒にいたむくつけき男にも同じ笑顔で「どうぞ」で渡していたので、
(なんで、そんな男に渡すのよ、見る目ないじゃん!だめ、渡すな! と心の中でつぶやき)
いささかの落胆の中で、
これは世間で言うところの「義理チョコ」そのものであると確信した。

私が芥川賞受賞作家の田中慎弥さんなら
「アカデミー賞ではないが、もらって当然」とか
「小心な美女が驚いて気絶しては困るので、美女とそのた多くの女性のために、もらっといてやる」とか

まあ、夢の中では夜郎自大な上から目線の啖呵を切ってみたいところである。

が、実際には

「ありがとうございます」「ほんとうに?」「いいんですか、私なんかに」「本当にやさしいですね」と
これ以上もないくらいに感謝感激、平身低頭モード突入であったのである。

なにしろ、義理チョコ第1号が実は最初で最後なんて可能性がなきにしもあらずなのだから。

この1個が1カ月後に途轍もなく高いプレゼントに変わる懸念がないわけではないが、
とりあえず、喜んでいるのである。

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「李恢成の文学」展を見る

札幌市中央区中島公園にある北海道立文学館で「李恢成の文学-根生いの地から朝鮮半島・世界へ」展が28日から始まった。道立文学館、北海道文学館、北海道新聞社の主催。

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李恢成さんは現在76歳。日本統治下の樺太(現在のサハリン)で生まれ、戦後は札幌市で小学校から高校までを過ごした。1972年、「砧をうつ女」で文壇の登竜門・芥川賞を受賞した。その後、見果てぬ夢」「流域へ」「百年の旅人たち」「地上生活者」などを発表している。初期の「伽倻子のために」は小栗康平監督により映画化されている。

この日の札幌は寒い朝であったが、開会式には東京から李恢成さんご本人が出席し、特別展が開かれる喜びを控えめに語った。

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会場内には直筆の原稿や著作、愛用の文具なども並べられている。現在も書き続けているライフワークの「地上生活者」(講談社刊、現在まで4巻刊行)の第一部の原稿もある。

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北海道文学の語り部ともいうべき木原直彦さんもかけつけ、李恢成さんの芥川賞を「砧をうつ女」で受賞した当時の想い出を語り、文芸評論家であった故・小笠原克さんらとの熱い交流の日々などを懐かしんでいた。

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会場には札幌の小学生時代の同級生なども訪れ、旧交を温めていた。私も久しぶりにご挨拶させていただいた。李恢成さんは有形無形に私を励ましてくださるのである。作家・まさきとしかさんと李先生、私のスリーショットである。

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在日文学者である李恢成さんが日本語の表現を通じて、いかに格闘しつつ世界性を獲得していったかを追体験できる素晴らしい展覧会である。時間があれば、多くの人に見ていただきたい。

会期は3月25日まで。観覧料は一般600円、高校・大学生は350円、小中学生250円。

(会場内の写真は許可を得て撮影しています)

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タンカン、ナイス!

この時期が旬の「タンカン」。沖縄あたりが」産地である。少し高​い(1個90円くらい)けど、すごく美味しいのだ。トロピカル!
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17日の再開ツイートまとめ

2012年01月17日(火)
再投稿失礼。ニコニコ生放送で芥川賞直木賞の受賞会見を見る。円城さん、意外と普通のインテリ。田中さん、壊れかかったリーサルウェポンか。最強!葉室さんの上野英信論さすが筑豊。還暦の心境も良かった。とても心に響く文学者たちに、おめでとう。
posted at 23:50:54

将棋の米長vsボンクラーズ戦もそうだったが、ニコニコ生放送、一点突破の面白さがある。
posted at 23:45:21

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速報「=第146回芥川賞・直木賞 現地リポート」

2012年1月17日(火)第146回芥川賞・直木賞 選考状況<メモ>

◆発表:東京・築地の料亭「新喜楽」 

【第146回直木賞について】
受賞作:葉室麟『蜩ノ記』
選考経過報告:浅田次郎 委員

◎すんなり決まりました。
桜木さんの「ラブレス」と葉室さんの2作品になり、決選投票で葉室さんが満票を獲得して決まりました。
これまでも候補になっていましたが今回は善戦しており「少し足りない」と言われていた部分を改めてあってこれまでにない完成度に仕上がっている。
デッサン力があり目配り、気配りが行き届いており安心して読める時代小説。

私(浅田)がこれまでいちばんけなしてきたのだが、
このように勉強して改めてくるのは小説家として頭が下がる。
小説家かくあるべしというお手本のような作品。

葉室さんは健筆でたくさん書かれる実力があるのでこれからも活躍されるでしょう。
円熟と言ってもいい。
今まではわざとらしい部分もあったが今回はこなれていた。

主人公に(余命)10年という期限を切って追い詰めていく。
そこにご自分の得意分野である季節の移り変わりなどの情景描写を絡めていく。
私(浅田)と葉室さんは同い年なんです。
還暦なんです。(作品が)実に大人向け。別に定年向けっていう意味じゃないですよ(笑)。
たとえばあと10年で何ができるかなあ、と考えます。
もうすぐみなさんもひしひしと分かります(笑)。
こういう作品にめぐりあえて嬉しい。


◎恩田陸さん(『夢違』)に関してはファンもたくさんいるが
これまでの作品からすると、この作品で受賞はどうかな?と。
しかし、天性のアイディアは余人をもってかえがたい。
すばらしい才能。私(浅田)もファンです。
本屋で買って読むんです(笑)


◎真山さん(『コラプティオ』)はこれは文学賞(の対象)かな?と。


【第146回芥川賞について】
受賞作:田中慎弥『共喰い』
受賞作:円城塔『道化師の蝶』
選考経過報告:黒井千次 委員

◎先に田中さんが過半数になり決まりました。
次に円城さんですが最初は過半数にいかなかった。
何回か投票し最終的に過半数になったので2作になりました。

『共喰い』はどちらかというと古いタイプの作品。

『道化師』はメタフィクションというか、普通に筋があって…というのではなくて全体的に難しい。
私は積極的に賛成ではなかったが、最終的に4.5点になったのでこの2作にしようということになった。

『共喰い』はどこかの町で、2人の女性と関係している父親が出てきて、主人公が男子高校生で…(略)

円城さんは普通の、ストーリーがあったり、おもしろかったりおもしろくなかったり、
というようなものではなく。メタ小説、メタフィジックな小説ということ。
(この作品自体が)一種のフィクション論ではないか。
サイエンスの論議というか論証というか理屈というか。
不思議なことばかり起こるが、全体としてうまく構築しているのかどうかは僕にはわかりませんでした。

これまでの小説とはちょっと違うのではないか、新しさのおもしろさが評価された。


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写真は素晴らしいインターネット中継をした「ニコニコ生放送」から、田中慎弥さんの会見を転載しました>

【第146回芥川賞について】
質問:なぜ田中さん1作にしなかったのですか?なぜ円城さんとの2作にしたのですか?
答え:最初(村上龍選考委員が休みだったので)8人で4.0点になった。
ちょうど「半数」だけど「過半」ではなかった。
でも過去にも「半数」だけど受賞した作品もある」ということなどもあり4度目の投票で4.5になった。

質問:安部公房さん以来、川上弘美さんのような理系作家、そういう視点を評価するということもありましたか?
答え:そういうことではなくて。小説として。

「2作にするかどうか」という議論はしなかった。結果的に。
(難しくてよくわからないので)責任をもって推せないという意味で賛成できないという委員はいた。
全然ダメという委員もいた。

古いもののもっている優れたものを超えないと。新しさだけではだめ。
「古くて優れているものと、新しくて弱いもの」の二つだったら、
「古くて優れたもの」を芥川賞としてはとりたい。

質問:黒井委員は今回が最後ですが、変わらないものと変わるもの、とは。
答え:私は50回、25年、皆勤で担当させていただいた。最初は村田喜代子さんの『鍋の中』でした。

毎回、5~6作品が候補になるが、それを最初にざっと読んだとき、
時代の空気の反映があったのではないかと思う。
作品の中身に関してはやたらとゲーム感覚のものが増えたなと顕著に感じた時期もある。
「共通の基準がなくなるんじゃないか」と思ったこともある。
(古い作品を選ぶ基準と、新しい作品を選ぶ基準と、)2つ必要なのか?と悩んだこともありました。

選考委員は候補作の作者よりも年上ですね。
「古い人たちが新しいもの、作品にどう接するか」ということが芥川賞が持っている課題の一つじゃないかと思う。

質問:SF畑の人が受賞することについては?
答え:前回の「これはペンです」は、これはちょっと…と思ったが…。
この作品がSFであるとするならですけどね、ある文学的なレベルに達していれば、文学性を維持していれば、全く同列にしてもいいんじゃないか。
しかしまあ…こういうものが理解されるのはもう少し先なのかなあと。

◇◆
黒井委員退場。
「私、もう芥川賞選考委員じゃありませんので」と手を振る。
記者室、拍手で見送る。

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2012年 あけましておめでとうございます。

2012年が始まりました。
さまざまな困難があった2011年からおだやかに新しい年を迎えました。

あけましておめでとうございます。

2012年は多くの重荷を背負った厳しい年になるでしょうが、
それでも困難や絶望が、新しい希望への弾機となることを信じたいと思います。

私は2011年12月で60歳となりました。還暦を迎えました。
肉体の時間は非可逆的に進行しますので、個々の細胞の再生では追いつかない状態にあります。
人間は死にむかって生きているのだと実存哲学者ならずとも思わずにいられません。

それでも人は世の中のために尽くしたいと考えるものです。
経験と知識を有効に活用して、無慈悲な時の流れに一矢を報いたいと考えています。

よろしくお願い申し上げます。


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2日遅れて、北海道神宮の頓宮に初詣に行ってきました。
押すな押すなの人波であふれていた場所も今は人っ子一人いませんでした。
世の中とはそういうものでしょう。

石川啄木の怒りにも似た観察眼にならえば
気弱な斥候のような個の位相から逃げることなく、
人がみな同じ方角を向いていくのをとらえかし、
人類史が蓄積してきた<良識>の力に荷担していきたいと思っています。

あらためて皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
そして、残されている時間を大切に、それぞれの場所でともに頑張りましょう。

急ぐ心の手綱を握りつつ
一歩、前へ!

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「この愛のために撃て」を見る

「この愛のために撃て」を見る
フレッド・カヴァィエ監督。ジル・ルルーシュ。エレナ・アナヤ。ロシュディ・ゼム。

「すべて彼女のために」のフレッド・カヴァイエ監督によるサスペンス。誘拐された妻を救うため、平凡な男が孤立無援の状態で疾走する姿を描く。出演は「アデル ファラオと復活の秘薬」のジル・ルルーシュ、「ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part1 ノワール編」のエレナ・アナヤ。(goo映画より)

85分という短さに惹かれて拝見した。どっこい、これが全くの無駄がなくスピーディかつ迫力満点で見心地がすこぶるよいのだ。極悪の指名手配犯で誘拐犯が結構良い人に見え、警察がどこか胡散臭く見えてしまうのだが、そのアンバランスが話のキモでもある。

地下鉄線の構内を駆けめぐる逃走劇、警察署内でのスリリングな真相肉薄などはリアルな肉体感覚が呼び覚まされて、とっても面白い。

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探偵はBARにいる

映画「探偵はBARにいる」を見る。

橋本一監督。東直己原作。大泉洋。松田龍平。小雪。西田敏行。

アジア最北の大歓楽街、北海道・札幌のススキノ。この街に棲みつく探偵の男に、謎の女が接触。その後、3つの殺人事件が起こる。不可解な事件の真相、そして 謎の女の正体とは? 日本推理作家協会賞受賞に輝く東直己の人気シリーズ『ススキノ探偵シリーズ』の第2作、『バーにかかってきた電話』を息もつかせぬアクションと展開で映画化したサスペンスだ。(@nifty映画より)

探偵はバーにいる

期待して見たが、とても面白かった。大泉洋が悪くない。探偵役がちょっと心配だったが、インテリジェントで少しワイルドで、すすきのに生息する人間のアトモスフィアをよく出していた。

キャストは高田役の松田龍平がちょっとイメージと違うが、コンビとしてはハマっていた。謎の女沙織役の小雪はどんなものか。ミステリアスな美女には別の選択肢があったかもしれない。殺し屋加藤役の高嶋政伸は予想外に決まっていた。近藤京子の異父妹役の吉高由里子? ぜんぜん記憶にない。カルメン・マキはいきなり迫力満点だった。どこかアメリカのキャバレーのように転位した。原作者は出なかったなら、残念だけど、どうだったかな。

当たり前のことだけど、北海道らしかった。北海道の空気をよく出していた。


探偵はバーにいる

今回は原作を読んでいたから言うと、右翼の理論的指導者の老人と、梁山泊のような居酒屋の女将が出なかったのが残念。2人がいたら、物語の奥深さというか混沌感が増したと思う。そう、だからこそ沙織役が大切だったのだ。

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